2020年とその先の未来: デジタル化

「通常」の再定義

2020年とその先の未来: デジタル化

「通常」の再定義

2020年1月

頭打ちとなる収益、そして利益率の圧迫から資産運用業界は運営モデルの見直しを余儀なくされています。変化を迫る要因は内外から生じていますが、市場のボラティリティや新規参入企業からの手数料引き下げ圧力、複雑化する規制要求などといった外生的要因は、基本的に各社のコントロールが及ぶ範疇にありません。


しかしながら、内生的要因は、未来に生きる組織づくりへ活用できる可能性があります。適格なアプローチにより、テクノロジーが特効薬になり得ます。

 

未来に活かせるビジネス改革ロードマップ上のデジタルトレンド4項目

 

アセットオーナーや資産運用会社が市場の様々な新現象に対応するビジネスモデルの構築を模索するなか、投資サービス業界においては、価値を創造し組織の潜在能力を引き出すデジタル技術の採用に大きな可能性が存在します。

 

 

1. 投資業界の未来を書き換える人工知能

プロセスオートメーションと併用することで、人工知能(AI)は、機械学習を行い、反復学習により精度を高め、効率性をさらに向上させる可能性があります。BNYメロン・インベストメント・マネジメントの『Future 2024』レポートにおける調査回答者の3分の2が、 AIの発達は「間違いなく」資産運用の未来を世界規模で書き換えるだろうと答えました。ポートフォリオマネジャーやクオンツ分析の専門家が情報優位を獲得するためにコグニティブコンピューティングや機械学習、ソーシャルメディアなどのツールを用いるケースが増えている一方、ロボットによるプロセスオートメーションがアセットサービシング分野で応用され、顧客体験の向上が図られています。

BNYメロンは、お客様からのメール問い合わせの意図を特定し適切な部署へ振り分け迅速な回答がなされるように、AI -自然言語処理-を利用しています。私たちはまた、マニュアル作業を減らすため取引指図の分類と理解に機械学習を用いています

 

人間の知能は、反復作業に機械を用い、データの収集・処理に費やす時間を大幅に削減させることで人工知能を最大限に活用する方法を理解しつつあります。これにより人間の労働力をお客様との密な連携へ向け、結果として総体的なユーザーエクスペリエンスの向上を図ることができます。

シンガポール国立大学
准教授
キース・カーター

 

2. 眉唾物から現実になりつつあるブロックチェーン

投資業界においてフィンテック企業と金融機関の収斂が進むなか、私たちはブロックチェーンの受入と導入の拡大を目の当たりにしています。ブロックチェーンまたは分散型台帳の背景にある概念は数十年前に生み出されたものですが、これらテクノロジーのすべてを結び付け、そして広大な投資の世界に利益をもたらすことを証明したのはビットコインでした。世界各国・地域の大手金融機関と規制当局は今やブロックチェーンを、不要で重複するプロセスを排除し、コストを削減し、効率性・透明性・弾力性を向上させる手段として捉えています。

 

資産の世界は変化の途にあります。ブロックチェーンや分散型台帳技術(DLT)が、従来の証券の発行・取引・清算・決済の方法を変容させています。それほど遠くない将来、金融資産やコモディティ、価値貯蔵資産であるかを問わず、あらゆる種類の資産がトークン化される世界を目の当たりにするでしょう。

BNYメロン
ヘッド・オブ・ブロックチェーン
サブハンカル・シンハ

 

3. 顧客体験の基礎を成す API

データ需要の急激な拡大を背景に、アセットサービシング会社は現在、機関投資家が自らの希望する形で、しかも必要な時にいつでもデータを受け取ることができるようにすべく、アプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)の開発を進めています。各種分析ツールと組み合わせることでこれらのデータはバイサイドリーダーに、エンドクライアントと組織全体のために価値を生み出すという目的のもと、運用成果を向上させ、アセットフローを増やし、そして顧客体験を改善させる力を与えます。

BNYメロンのようなアセットサービシング会社は今日、運営や投資に関する日々の問題を既にAPIを用いて解決しています。 私たちのカストディ業務用APIを導入したアジア太平洋地域(APAC)のある大規模な政府系機関は、キャッシュポジションの実現までの待ち時間を50%減らすことに成功し、その結果、同顧客のフロントオフィスによるキャッシュマネジメントの改善に役立ちました。

 

 

4. 運営モデルの未来像を形成するオープンアーキテクチャ

オープンエコシステムを採用することで機関投資家は、自己の投資業務にクラス最高のシステムを選択し、多様なデータソースやベンダーから知見を獲得するという融通性を得ることができます。よってこうしたオープンなプラグ&プレイモデルは、その日ごとのより深い知見と、取引活動および基準価額 (NAV)の算定に関するリアルタイムの透明性を提供し、最高投資責任者(CIO)や最高データ責任者、最高リスク管理責任者は信頼できる情報と知見を得られる単一のソースを獲得することが出来ます。

BNYメロンのオープンプラットフォーム戦略はお客様へ選択肢を提供します。私たちは、融通性があり洞察に満ちた効果的なソリューションを開発するために、お客様やサービスプロバイダー、さらには競合他社とも協力し、さらに規模の小さいフィンテック企業から大規模なハイテク企業まであらゆる皆様との提携を探っています。

 

 

求められる最大の転換は、思考の転換です。私たちは考え方を変え、そして働き方を変える必要があります。あらゆるプロセス、お客様とのあらゆる関わり、あらゆる商品を変えなければなりません。これは、昨日より今日優れていればよいという問題ではありません。顧客の期待に沿い、そして他の業界にて世界が模範とする優れた事例と同等になるということです。

BNYメロン
ヘッド オブ アセットサービシング アンド デジタル
ローマン・レゲルマン

 

運営モデルの未来像を構成する主な要素

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